2010年12月14日火曜日

東芝AX/650LSB ファンが回らずに電源が切れてしまう

東芝ノートパソコンdynabook AX/650LSB ファンが回らずに電源が切れてしまう

ファンが回っていないため、しばらく使用すると電源が切れてしまうという修理が来た。
2年前にもファンを交換したのだが、今回はどうか・・・。

パソコンを分解してみると、ファンはホコリだらけ。
ファンの羽の間にはホコリの玉が詰まっていた。

ホコリを取り除き、チェッカーを使って3.3Vの電圧をかけて回して見ると「ブゥーン」といういや~な音がする。

新品のファン部品に交換して組み立てることに。
ファンが回らない状態で使用していたためか、ファンを固定している3個のネジのうち、2個のネジ受け側のプラスチックが割れてしまっている。1個だけでも十分固定されますが、強力テープで固定しました。

組立後は、スムーズにファンが回転して、吹き出す温風の風量も十分です。

DVDをしばらく再生させて動作チェックもOK!
修理完了いたしました。

byきんちゃん

2010年12月9日木曜日

自作デスクトップパソコン起動しない修理

自作デスクトップパソコン起動しない修理

前日は正常にシャットダウンして、翌朝立ち上げ時に数回音が鳴った後、うんともすんとも言わなくなったという症状です。

電源も全く入らなくなったという状況ですので、まずは電源あたりが怪しいです。
電源ユニットのマザーボードへのコネクタを外して、緑ケーブルのPOWER-ONを黒いケーブルのアース側へショートさせる。通常はこれで電源ユニットのファンが回転するはずですが、今回は回りません。やっぱり電源ユニットが壊れています。

電源ユニットを新品に交換し、マザーボードへ接続してみるとマザーボードのパイロットランプは点灯しますが、残念ながら電源ボタンを押しても全く反応なしです。
まれに電源スイッチが壊れている場合があるので、電源スイッチのケーブルを外してテスターで確認しますが、スイッチは正常なようです。ボタンを押すとちゃんとショートしています。

あまり時間をかけてテストすると新品の電源が壊れてしまうのでテストは手短に行います。
マザーボードにCPU、メモリだけを接続した状態で電源が入らないことを確認すると、今度はCPUとメモリを交換してみます。
これでも駄目です。

マザーボードのコンデンサが膨れているので外して容量を確認すると容量計の値は半分以下の値になっていました。劣化してしまっているようです。
新品コンデンサに交換し、念のため同容量のコンデンサは全て交換しますが・・・それでも電源は入りません。
う~ん残念。
マザーボードまで壊れてしまっているようです。

BTX仕様のケースなので、冷却は良く考えられているようですが、外気を取り込む場所にホコリが侵入しないようにフィルターがあり、これがホコリでビッシリふさがっていました。
今回の故障の原因は、このフィルターの目詰まりです。
半導体は、周囲の温度が高くなると寿命が半減します。熱による故障が大半を占めるのです。

新しいマザーボードと電源、ケースを用意して、HDDも新品にしての修理となってしまいました。
それでも、今までのソフトもそのまま動作させられるように直しましたので、お客様には大変喜んでもらえました。

我が家のデスクトップも先日掃除したときは1年ほどでホコリがビッシリでしたので、驚きましたが、半年に一度はホコリを掃除しなくては駄目だと思いました。

ホコリに弱いなんで、パソコン=喘息の子供のようです。

2010年10月8日金曜日

LANを光信号に変える装置

LANを光信号に変換する特殊な装置の修理が来ました。
Hirschmann(ヒルシュマン)というメーカーのRS2-FX/FXという装置です。

なんだか厄介だな~と思っておりましたが、とりあえず開けて見ました。
隠しネジを8本外すと簡単に内部が出てきます。
基板を取り外し、ルーペで確認すると電源回路にあるコイルの端子が高温となり半田割れになっていました。

フラックスを塗り、半田を付け直して修理完了です。

24V電源だったので、手持ちの電源装置を使って動作チェック。
無事LEDランプが点灯して、動作しているようです。
しかし、詳しいチェックは出来ないので、とりあえず起動するところまでの確認済みということで先方にて詳しくチェックしてもらいます。

風力発電装置の内部に使用されているようです。

今朝の新聞で、風力発電の低周波ノイズで夜も寝られないという苦情が出ているという記事がありました。100ヘルツとかずいぶん低い音のようです。
若者には高周波が聞こえるから、夜の公園で高周波を発生させると不良が居なくなるという話を聞いたことがありますが、低周波はどうなんでしょうね。ちょっと気になりました。

富士通のノートパソコンCPUファン不具合

富士通のノートパソコンNB50HのCPUファン交換で修理です。





パソコンの裏面はあまりの高温のためか茶色く変色してしまっています。
ファンを分解してみるとホコリの塊が出てきて、ファンの軸の油も乾ききっています。

モリブデン配合グリースとモリブデン配合潤滑オイルの両方を注油して、3V程度の電圧をかけてしばらくの間テストで回転させると音も無くスムーズに回転するのが確認できました。
どうやらファンの交換まではしなくても大丈夫そうです。

組み立てて、さぁ動作確認!と思ったら、ブルーバックのエラーで再起動。
すぐにデジカメを構えてエラーを撮影します。




BAD POOL CALLER

STOP:0x000000C2

0xC2エラーという表示がでておりました。

Windowsの修復をかけましたが直らず。
HDDのエラーチェックでは問題はありません。
データをバックアップしてから、リカバリしてデータを復元という作業となりました。

お持込になる前に、正常に起動できずに何度か電源を切ってしまっていたようです。
システムファイルに破損があったようでした。

それでもHDDが壊れるほどの重症ではなくて良かったです。

WD2000ハードディスクが回転しない!HDDの基板を交換してみました

SONYのデスクトップPC VGC-RA51のハードディスクが回らなくなったということで、パソコン修理依頼があった。

HDDを確認すると、WesternDigitalのWD2000シリーズのSerialATA、200GBのHDDです。
早速HDDコピーの機械にかけるとDiskのエラーが表示されます。
なるほど、回っている気配がありません。

まずは、基板を外して回路を確認しますが、テスターで当たりまくってどうやら基板の不良で間違いないらしい。

在庫で持っている中古のHDDを探し回ると、なんと同じWD2000シリーズがありました。





並べて確認すると、お客様のHDDはWD2000JD-98H***となっているのに対し、在庫で見つけたHDDはWD2000JD-19H***で若干のロット違いがあります。
それに、上の方に書かれているWD Caviar SEと、SEの文字があるのが気になります。

基板の交換はうまくいった実績が無いという巷の話をお客様に説明し、一か八かでやっていいという了解をいただいたので、基板を交換して読み取れるかどうか確認しました。






すると・・・HDDは回転を始めて、データの読み出しも問題なさそうです。
おかしくなる前に、すぐに320GBのHDDにリカバリ領域ごと全てのデータを丸ごとコピーしました。

パソコンにHDDを戻して起動させると何事も無かったように起動してくれました。

お客様のHDDには、大事なデジカメの写真がたくさんあったようで、本当にうれしそうでした。
これで一安心です。

2010年8月18日水曜日

DELLノートパソコンLATITUDE D610マザーボード修理

DELLノートパソコンLATITUDE D610マザーボード修理

電源が入りません。電源スイッチを押しても何の反応もありません。
ACアダプタをパソコンに接続すると、ACアダプタの緑のランプが消えてしまう。
DELLのACアダプタは過電流が流れると安全装置が働いて、出力がなくなるように設計されている。再びコンセントを抜き差しするとACアダプタの緑のランプが点灯する。








この症状は典型的な http://www.pc2.jp/pc/sindan/chipcondensa.htm マザーボードチップコンデンサの不良の症状です。

分解していくと、CPUファンにもホコリがビッシリ付いていました。冷却不足でパソコン内部の温度が上昇したのも原因のひとつと思われます。ファンとヒートシンクは掃除機で綺麗にしておきます。






マザーボードを取り外し、チェックするとやはりチップコンデンサの不良でした。
同規格のチップコンデンサは再発防止のため20~40個全て交換します。



チップコンデンサは外見上は正常品と不具合品の区別は付きませんでしたが、少しヒビが入っている時もあります。




仮組み後、ACアダプタを接続して様子をみると問題なし。

DELLのノートPCは、他にも Inspiron1720、Inspiron630m、Latitude D520、Vostro1000、XPS M1330 などでもコンデンサの修理実績があります。


2010年7月29日木曜日

Compaqノートパソコン nx6120のキーボード不良修理

Compaqノートパソコン nx6120のキーボード不良修理

ノートパソコンのキーボードのキーが外れて、入力不良になっている。



デスクトップパソコンならキーボードも簡単に交換できますが、ノートパソコンとなると部品が特殊ですからやはり修理専門店でということになります。

早速分解してみると、やっぱり内部にはかなりホコリが溜まっています。
CPUファンもかなり目詰まりしていて、冷却不良になっているようです。




エアーでホコリを吹き飛ばしましたが、ヒートシンク部分に固まっている様子。掃除機で吸い取りました。掃除機で吸うときは要注意です。ファンが飛び出してバリバリ~と音を立てて壊れる時があります。私も2度ほど経験しています。

綺麗になったところで、新品のキーボードを取り付けて、動作チェック!
ついでにHDDのエラーが無いか確認して、修理は完了です。

2010年7月28日水曜日

シャープ Mebius PC-MM1-H1W バッテリー表示橙色ランプ点滅起動せず

Mebius PC-MM1-H1Wが、「使用中に、突然電源が落ち、電源ONしようとしてもバッテリー表示の橙色ランプ点滅で、起動できないという事態になりました」ということで修理にやってきた。

典型的なマザーボード不良の様子。

分解して確認すると、回路の一部にショートしている箇所がある。
さらに詳しく見ていくと、どうやら電源回路の近くのチップコンデンサがショートしているようだ。
半田ゴテ2本を使って取り外してみると、3個並んだコンデンサのうち、1個がショートしていた。

故障コンデンサを外すと、回路のショートは改善されている。

同じコンデンサは11個使われていたので、それら全てを取り外し、新しいコンデンサに交換する。



新しいコンデンサは村田製作所の25V-10uFのものだ。いつも1000個単位で購入しているが、過去に再発は無い。このパソコンが製造された時期に供給されたチップコンデンサに品質不良が多発しているのだろう。

新しいチップコンデンサに交換し、通電させると無事mebiusのロゴが出てくれた。

この機種は、電源コネクタも故障が多いようだが、今回のパソコンはしっかり半田がついていた。コネクタは抜き差しを繰り返すと半田割れが起こり易いので、取り扱いには注意した方が良いだろう。